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もしグループホームを出ることになったら?その後の暮らし方を考える

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こんにちは、鹿児島市荒田の障がい者グループホーム「詩の郷」です。

グループホームでの生活が落ち着いてくると、「このままずっと、ここで暮らせるのかな」と思うことがあるかもしれません。
でもそれは、グループホームに限ったことではありません。

たとえば、一般的な持ち家や賃貸に住んでいる人も、体調や生活環境の変化によって、住まいを見直すことはあります。

今回は、将来もしグループホームを出ることになったとき、どんな住まいの選択肢があるのかをご紹介します。

グループホームにずっと住めるとは限らない理由

グループホームには入居期限はありませんが、ずっと住めるとは限りません。
体調や支援の必要度、環境の変化、本人の希望などによって、住み替えを検討するケースも考えられます。

  • 病気による医療的対応:脳卒中やパーキンソン病などの疾患により、胃ろうや吸引といった医療行為が必要になると、医療対応が可能な施設への移行が求められることがあります。
  • 高齢による心身の変化:加齢にともなう認知機能や体力の低下によって、見守りや介護の必要性が高まり、現在の体制では安全な生活が難しくなることがあります。
  • 精神的な症状の再発・悪化:入居当初は安定していても、再発や悪化によって精神的な支援ニーズが大きくなる場合、より医療的な体制の整った施設を検討することがあります。
  • 本人の意思による住み替え:もっと自立した生活を目指したい、違う地域で暮らしてみたいなど、前向きな希望から住み替えを希望されることもあります。

グループホームは「安心して暮らすための場」です。だからこそ、状況に応じて最適な環境を選ぶことが大切です。

グループホームを出たあとの住まいの選択肢

ここでは、グループホームを出る理由ごとに、考えられる住まいの選択肢をご紹介します。

  • 医療対応が必要になったとき → 医療対応型グループホーム:看護師が常駐しており、胃ろうや吸引などの医療的ケアにも対応可能です。
  • 高齢による体調変化があったとき → サービス付き高齢者向け住宅:見守りや生活支援があり、日常の安全をサポートします。
  • 精神的な症状が再発・悪化したとき → 医療機関や医療型福祉施設:入院や専門的支援を受けながら、安定を図ることができます。
  • もっと自立した生活を望むとき → サテライト住居:日中支援を受けながら、より一人暮らしに近い形で生活できます。

→ 地域移行型住居や障がい者向け賃貸:訪問介護や相談支援などを組み合わせた柔軟な生活が可能です。

  • 家族との暮らしを希望するとき → 家族との同居:家族との話し合いのうえで、一緒に暮らす選択肢もあります。

人によって合う住まいは違います。あらかじめ選択肢を知っておくことで、もしものときにも落ち着いて対応しやすくなります。

「今すぐ」じゃなくても、考えておくと安心

将来の住まいのことを考えるのは、「今すぐ住み替えよう」という意味ではありません。
でも、もしものときに備えて、住まいの可能性を知っておくことは、未来への備えとして大きな意味があります。

状況によっては、ゆっくり考える時間が取れない場合もあります。 まだ落ち着いている今だからこそ、考えられることもあるのです。

詩の郷では、これからの暮らしも一緒に考えていきます

詩の郷では、入居者さんやご家族と一緒に、将来の暮らし方についても相談できる関係を大切にしています。
「何も決まっていないけど、ちょっと気になっていて…」という段階でも大丈夫。

これからも、安心して暮らし続けるために、そして変化に柔軟に対応していけるように、
私たちは入居者さん一人ひとりと一緒に歩んでいきます。

鹿児島市における障がい者グループホームの全体像を確認したい方へ

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