こんにちは、詩の郷です。
体調を崩して病院に行く必要があるとき――入居者さんやご家族にとって、「なにをどこまでお願いできるのだろう?」と迷う場面かもしれません。
日々の暮らしの中でのちょっとした変化に気づき、安心して医療を受けられるようにするために、どのような支援があるのか。今回は、病院への付き添いや受診に関する関わり方を、具体的にご紹介します。
◇体調の変化に気づき、受診につなげるまでの流れ
入居者さんの様子に変化があったとき、支援員がどのように気づき、対応しているのか。判断や対応の流れの一例をご紹介します。
- 「ちょっと体調が悪そうかも」そんなときの気づきと声かけ
日常生活の中で、入居者さんの体調の小さな変化に気づくのは簡単ではありません。でも、普段と違う表情や動き、食欲や会話のトーンなど、支援員は小さなサインを見逃さないようにしています。体調のことを言葉にしづらい方もいるからこそ、そばで見守ることが大切です。 - 受診のタイミングや病院選びはどう決まる?
少し様子を見てから判断する場合もあれば、すぐに医療機関に連絡を取ることもあります。かかりつけの病院がある場合は、まずはそちらへの相談を優先し、ご家族とも連絡を取りながら対応を進めます。
◇支援員やご家族による付き添いの対応例
支援員が医療機関に同行することもあれば、ご家族と相談のうえで対応することもあります。現場での実際の流れの一例をご紹介します。
- 支援員が同行する場合と、その際の対応
入居者さんの体調やご家族のご都合によって、支援員が医療機関に付き添うこともあります。体調の状態や普段の様子、服薬の情報などを整理して、スムーズに医師に伝えられるよう準備します。ご本人の気持ちが落ち着くよう、そばでやさしく声をかけながら同行します。 - ご家族のご希望やご事情に合わせた柔軟な関わり
「自分たちで連れて行きたい」「一緒に話を聞きたい」というご希望があれば、もちろんその思いを尊重します。一方で、ご都合がつかない場合や遠方にお住まいの場合は、支援員が必要に応じて同行し、受診後のご報告もおこなうことがあります。
◇診察時の本人の思いの伝え方と支援の工夫
診察室に入るのは?話はどう伝わる?――入居者さんの気持ちを大切にしながら、医師とのやりとりも丁寧におこなっています。
- 本人の意思を尊重した対応を心がけています
可能な限り、入居者さんの言葉で医師に伝えられるよう、事前にお話しする時間を設けることもあります。支援員はその補助として、必要な場面でサポートする立場です。無理に代弁したり、過剰に説明したりしないよう心がけます。 - 医師の説明を共有し、必要に応じてご家族にも報告
診察内容や医師の話は、その場で記録を取り、必要に応じてご家族にも丁寧に共有します。「何を言われたのかわからない」と不安にならないよう、伝え方やタイミングにも配慮しています。
◇安心して医療につながれるように、詩の郷が大切にしていること
「もしものときも安心できるように」――普段からの声かけや記録、連携を大切にしながら、入居者さん一人ひとりに寄り添った支援ができるよう努めています。
これまでの経過や日々の体調、生活リズムを把握している支援員が受診に同行することで、よりスムーズな対応につながることがあります。入居者さんご本人の安心はもちろん、ご家族にも「お願いしてよかった」と感じていただけるような関わりを、これからも心がけていきます。