「立地」や「設備」だけで決めない。グループホームは“相性”が大切

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こんにちは、詩の郷です。

グループホームを探すとき、多くの方はまず「立地」「家賃」「設備」といった条件を基準に候補を絞ります。
もちろん、利便性や建物のきれいさは大切な要素です。しかし、それだけで決めてしまって、本当にストレスなく、自分らしいペースで暮らせるでしょうか?共同生活の場だからこそ、「スタッフに相談しやすい」「ほかの入居者と無理なく過ごせる」といった“相性”が、生活や居心地のよさに直結します。

今回は、グループホームを選ぶ際に見逃されがちな「相性」の大切さについて、具体的にどう行動すればよいかを含めてお伝えします。

共同生活では“相性”が暮らしの質を左右する

グループホームはただの住まいではなく、支援を受けながら他の入居者さんやスタッフと関わりながら暮らしていく共同生活の場です。戸建て型やシェアハウスタイプなどはもちろん、たとえマンションタイプで居室が独立している場合でも、共用スペースや生活の中で接点が生まれます。

たとえば、食事や洗濯、ちょっとしたあいさつなど、日常の中で交わされるささいなやりとりは、積み重なることでその場所での暮らしの質に影響してきます。
人との距離感、静かさの好み、スタッフとのやりとりの雰囲気、生活リズム、そして毎日の食事の内容――こうした“暮らしの肌ざわり”が自分に合っているかどうかを見極めることが大切です。

見学で分かる雰囲気や印象をチェックしよう

パンフレットや写真だけでは分からないのが“相性”です。見学でわかるのは、共用スペースの空気感や明るさ、スタッフの雰囲気など、比較的表面的な部分が中心になります。

 

スタッフとの距離感や接しやすさ
あいさつや会話の中で、緊張せずに話せそうか、話しかけやすい雰囲気かどうかを感じてみましょう。

共用スペースの雰囲気
空気感やにおい、明るさ、清潔感など、自分にとって落ち着ける空間かを確かめてみましょう。

 

入居者さんと直接話す機会があるかどうかは施設によって異なり、また見学時にはよそいきの雰囲気が漂っていることも少なくありません。
条件は良くても、なんとなく「落ち着かない」と感じるなら、それは大切なサインです。
その場では理由がはっきりしなくても、宿泊体験の利用などを通じて、本当に合っているかどうかを確認できます。

体験入居のすすめ――“暮らす感覚”を確かめる

見学では分からなかった点も、実際に泊まってみると気づけるかもしれません。
たとえば以下のようなことは、体験利用で確認できます。

生活リズムが合うかどうか
起床や就寝の時間帯、活動のペースなどが自分にとって無理なく続けられそうかを見てみましょう。

食事の内容や味の好み
味付けが濃い・薄い、量がちょうどいいかどうかなど、実際に食べてみると、分かる部分があります。

入居者さんとの関係性
人との距離感や会話の頻度などが、自分にとってストレスにならないかを体感してみましょう。

空間の落ち着きやすさ
夜の静けさや朝の支度の雰囲気など、自分にとって穏やかに過ごせる空間かどうかを感じ取ってみてください。

水回りの使い勝手
お風呂やトイレの順番、利用ルールなどが自分のペースと合っているかを確認しましょう。

 

体験入居を通して、こうしたポイントを実際に体感できると、「ここで暮らせそうか」を具体的に判断できます。
また、「ちょっと合わないかも」と感じたときは、その違和感を遠慮なく支援者に伝えてみましょう。
無理に合わせることはありません。むしろ、自分の心に正直であることが、後悔のない選択につながります。

詩の郷では、相性を大切にしています

私たち詩の郷では、まず見学や体験利用を通して、ご本人が「ここならスタッフに話しやすい」「無理のない距離感で生活できそう」と感じていただけるかを大切にしています。
どんなに条件が整っていても、そうした感覚がなければ、長く安心して暮らすことは難しいと考えているからです。

ひとりひとりの生活スタイルや不安に寄り添いながら、その方にとって自然体でいられる環境づくりを目指しています。
グループホーム探しに迷ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。