こんにちは、詩の郷です。
グループホームでの暮らしを始めたあと、「なんだか思っていたのと違うかも…」と感じることがあるかもしれません。
初めての環境で、気づかないうちに無理をしていたり、小さな違和感を我慢していたり。そんなとき、どうしたらいいのか戸惑いますよね。
このコラムでは、「ちょっと合わないかも」と感じたときに、どんな相談先があるのか、そしてどこに頼っていいのか――いくつかの選択肢をご紹介します。
◇新しい環境への違和感は、見直しのサインかも
入居してしばらくたってから、「ちょっと違うかも」「なんとなく落ち着かない」と感じるのは、ごく自然なことです。
慣れの問題で時間が解決してくれる場合もあれば、小さな違和感が積み重なって心に負担がかかっていることもあります。
その違和感は、何かを見直すための大切なサインかもしれません。
◇小さな違和感と向き合う時間を持ってみる
たとえば、生活リズムが合わない、他の入居者との距離感が気になる、支援の声かけが合わない、共有スペースの使い方がストレスになるなど、違和感の原因は人によってさまざまです。
明確な理由がわからなくても、「なんかモヤモヤする」ということもあります。その気持ちを無理に押し込めず、少し立ち止まって向き合ってみてください。
◇建物のタイプと支援体制、それぞれに“合う・合わない”があります
グループホームには、建物のタイプや支援体制の種類によって、さまざまな形があります。
それぞれの特徴を理解しておくと、「自分にはどんな環境が合いそうか」を考えるヒントになります。
≪建物のタイプ≫
- マンション型: 個室で静かに過ごせる
- シェアハウス型: 交流が活発
- 戸建て型: 家庭的な雰囲気
≪支援体制の種類≫
- 介護サービス包括型: ホーム内で日常支援が完結
- 外部サービス利用型: 支援の一部を訪問介護などで対応
- 日中サービス支援型: 夜間だけでなく日中も支援が受けられる
- サテライト型: 一人暮らしに近い形で、必要なときだけ支援などがあります。
建物と支援体制の組み合わせは、固定されているわけではなく、たとえば「マンション型」で手厚い支援のホームもあれば、「戸建て型」で自立を重視したホームもあります。だからこそ、「合わないかも」と感じたときは、どちらに違和感があるのか整理することが大切です。
◇まずは一番話しやすい人に相談する
違和感に気づいたとき、無理に「我慢しなきゃ」と思わず、信頼できる人に話してみましょう。
話すだけで気持ちが整理できることもあります。たとえば、以下のような人たちに相談できます。
- 家族や友人
日ごろから気兼ねなく話せる、もっとも身近で安心できる存在です。支援員には話しにくいことも打ち明けてみると、ヒントが見つかるかもしれません。 - グループホームの支援員
同じ空間で日々を過ごすため、ちょっとした変化にも気づきやすい立場です。支援の内容や関わり方について話したいときにも、まずはここで相談してみるとよいでしょう。 - 通所先のスタッフ(就労継続支援B型など)
日中の様子をよく知る支援者で、生活と仕事の両面からアドバイスをもらえます。グループホーム以外の視点から意見をもらいたいときに頼りになります。 - 相談支援専門員(相談支援事業所)
福祉サービス全体の見直しや、次のステップを一緒に考える専門職です。サービス等利用計画の見直しもお願いできます。 - 地域の福祉窓口や地域包括支援センター(市区町村の窓口)制度やサービス内容、近くで頼れる施設や支援先などの情報を幅広く教えてくれる公的機関です。誰に相談すればよいかわからないときの最初の窓口になります。
どこに相談するか迷ったときは、「いちばん話しやすい人に話す」ところから始めてみてください。それが、自分にとって大切な“次の一歩”につながるはずです。
また、支援や住まいの変更が必要だと感じる場合には、相談支援専門員と「サービス等利用計画」を見直し、今の状況を振り返ることができます。
無理に決断を急がず、「どうしたいか」を一緒に考えてくれる人を見つけることが、最初の一歩です。
◇詩の郷も、“その先”を一緒に考えます
詩の郷は、介護サービス包括型でマンションタイプのグループホームです。
ご利用いただける方:
❶18歳以上65歳未満の障がい者区分認定を受けている方
❷共同生活が可能な方
❸将来は自立した生活を目標とされ、ご本人が入居を希望し、ご家族の同意がある方
❹当グループホームでの暮らしを維持するに定まる一定の収入がある方
❺日中は就労継続支援所やデイケアなどを利用し通われている方
ちょっとした違和感を見過ごさず、気持ちに向き合うことは、より自分に合った暮らしを見つけるきっかけにもなります。
詩の郷では、そんな揺れや迷いにも丁寧に耳を傾けながら、一人ひとりのこれからを一緒に考えていける存在でありたいと願っています。