グループホームでの暮らしは、「共同生活」です。
制度上も「共同生活援助」として位置づけられ、一人ひとりの個室があっても、支援や住まいを共有する暮らし方が基本となります。といっても、誰にも見られずに過ごせる“ひとりの時間”は大切です。今回は、そんなプライバシーの確保についてお話しします。
◇グループホームのプライバシー事情は“タイプ”によって異なる
グループホームにはさまざまなタイプがあり、それぞれプライバシーのあり方に特徴があります。 以下に、プライバシーが確保されやすい順に、4つのタイプをご紹介します。
- マンションタイプ[マイペース派](詩の郷はこちら)
→ アパートやマンションの個室を使うタイプ。一部屋ごとに鍵があり、静かな環境で安心して過ごせます。他の入居者さんと適度な距離感を保ちやすく、ひとりの時間を大切にしたい方におすすめです。 - ユニットタイプ[個室+見守り派]
→ バリアフリー対応など、障がい者向けに整備された専用施設で、数人の小さなグループ単位で暮らすスタイルです。個室には鍵がついている場合が多く、共用スペースも整っており、支援員がそばにいる安心感があります。 - シェアハウスタイプ[おしゃれ交流派]
→ 比較的新しい建物で、鍵付き個室のところもあれば、鍵がないところもあります。おしゃれな内装や、自由な雰囲気を重視した施設が多めです。入居者さん同士の交流も大切にしており、リビングなどで会話を楽しんだり、一緒に食事をとることもあります。 - 戸建てタイプ[大家族派]
→ 一軒家を改修したタイプで、部屋に鍵がないことも多く、リビングなどの共有スペースが生活の中心になります。大家族のような雰囲気で、誰かの気配がいつもそばにあるような暮らし方を大切にしています。
◇鍵付き個室が増えています――施設ごとに違いあり
鍵の有無は、建物の新しさよりも運営方針によって決まることが多いです。
近年はプライバシーを重視した鍵付き個室が増えていますが、鍵のない施設も存在します。
一人で安心して過ごせる空間を求める場合は、事前に確認しておくと安心です。
◇共有スペースではマナーやルールを守ろう
リビングやダイニング、浴室など、共有スペースでは他の入居者さんと接する機会が多くあります。
お互いが気持ちよく過ごすためには、簡単なマナーやルールを守ることが大切です。
使ったものを元に戻す、声の大きさに気をつける、順番を守るなど、ちょっとした配慮が心地よい空間をつくります。
◇ひとりの時間を守りながら、すぐそばに支援を
支援員は、入居者さんが困ったときにすぐに気づけるように近くにいますが、必要以上に干渉することはありません。
「何かあったら助けてくれる」という安心感と、「そっとしておいてくれる」自由さのバランスを大切にしています。
◇詩の郷では、ひとりひとりが“安心して過ごせる空間”を
詩の郷はマンションタイプのグループホームです。
全室が個室で、鍵付き。
プライバシーを守りながらも、必要なときには、いつでも安心して頼れる体制を整えています。
ひとりの時間も、誰かと過ごす時間も、大切にできる場所です。