生活保護とは

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こんにちは、詩の郷です。
お金のことや暮らしのことに不安を感じたとき、どこに相談すればいいのか分からず、一人で抱えてしまう方もいらっしゃいます。
今回は、そんなときの支えとなる「生活保護」についてご紹介します。

◇生活の不安に寄り添う制度「生活保護」

生活保護とは、経済的に困ったとき、国が支えてくれる制度です。日本国憲法第25条には、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と定められており、それを具体的に支える仕組みのひとつが生活保護です。
誰もが必要なときに安心して利用できる、大切な社会の仕組みです。

◇生活に困っている方が利用できます

生活保護は、収入が少ない、貯金がない、頼れる身内がいないなど、生活に困っている方が対象となる制度です。
たとえば、失業によって収入がなくなった方、重い病気やけがで働けなくなった方、障がいによって生活に制限がある方、家庭内の問題やDVなどで住まいを失った方など、理由や背景は人によって異なります。
生活保護を利用できるかどうかの判断基準は、「生活が困難な状態にあるかどうか」です。

◇申請は福祉事務所で

生活保護の申請は、市役所などにある福祉事務所でおこないます。申請書の記入や必要書類の提出、生活状況の聞き取りなどがあります。
詩の郷では、入居のタイミングで生活保護の申請が必要と判断される場合、手続きのお手伝いをしています。
初めてのことで不安な方も、ひとつずつ丁寧に進めていくのでご安心ください。

◇働いていても受けられます――生活保護のよくある誤解

生活保護について、メディアなどの影響から「ひとり親家庭が多い」「申請が大変そう」といったイメージを持たれている方もいるかもしれません。
実際には、受給世帯のうち半数以上が高齢者世帯であるなど、利用している方の状況はさまざまです。
「働いていたら受けられないの?」「家族に迷惑がかかるのでは?」といった不安の声を聞くこともありますが、働きながらでも条件によっては生活保護を受けられます。
また、原則として本人の状況に基づいて判断されるため、家族に負担はかかりません。
生活保護の申請は、生活に困ったときに、国の支援制度を利用するための大切な手続きのひとつです。

◇詩の郷では、必要な方に申請手続きのサポートをしています

詩の郷は、障がいのある方のためのグループホームとして、入居前の段階からご本人の生活状況を丁寧にうかがい、必要に応じて生活保護制度の利用をご提案しています。申請の手続きも一緒に進めながら、「安心して暮らせること」を何より大切にしています。
入居対象は原則として18歳以上65歳未満の方ですが、入居後に年齢を重ねた場合でも、その方の状況に応じて年金や生活保護を併用できる可能性があります。
困ったときには、一人で抱え込まず、どうぞ気軽にご相談ください。