障害者総合支援法は、障害のある方が住み慣れた地域で自分らしく生活できるように支えるための法律です。
今回は、この法律ができた背景や、その目的について、そして詩の郷で大切にしている考え方をご紹介します。
◇障害のある方が安心して暮らせる地域のしくみ
障害者総合支援法は、2013年(平成25年)に施行されました。この法律により、障害のある方が年齢や障害の種類に関係なく、必要な支援を受けやすくなりました。
主に以下のようなサービスがあり、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられます。
・介護が必要な方への訪問支援(居宅介護・重度訪問介護)
ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事や入浴、排せつの介助といった身体介護をします。
掃除や洗濯、買い物といった家事援助も含まれ、日常生活のさまざまな場面で支えとなります。
・日中を安心して過ごす場所の提供(生活介護)
障害のある方が日中を過ごす場として、地域の生活介護事業所があります。
ここでは、食事や入浴などの介護を受けながら、創作活動や趣味の時間、軽い運動などをおこない、心と体の健康を大切にしています。
・働く場とスキルアップの機会(就労継続支援A型・B型)
就労継続支援にはA型とB型があります。A型は雇用契約を結び、最低賃金が保障される働き方で、一般就労に近い形です。
B型は雇用契約がなく、体調や能力に合わせて自分のペースで働ける柔軟な仕組みです。
将来的に一般就労を目指す方もいれば、無理のない範囲で自分らしく働くことを希望する方もいます。
・地域で暮らし続けるための住まい(グループホーム)
グループホームは、少人数での共同生活を送りながら、食事の準備や掃除、服薬管理など、生活全般にわたる支援を受けられる住まいです。
スタッフが常駐し、見守りや相談にも対応するので、地域で安心して暮らせる環境が整っています。
詩の郷も、こうしたグループホームのひとつとして、居心地のよい住まいを提供しています。
障害のある方が「その人らしい暮らし」を実現するために、地域での生活を包括的に支えるのが、障害者総合支援法の重要な役割です。
◇不公平な制度の見直し
従来の制度では、障害の種類によって支援内容が異なり、本人や家族に負担がかかっていました。
特に、障害の重い方や高齢の方への対応は不十分でした。こうした課題を解決し、公平で分かりやすい仕組みを目指して、障害者総合支援法がつくられました。
制度の改善にあたっては、障害のある方や家族、地域の人たちの声が反映されています。
現場で感じる困りごとに寄り添い、日々の暮らしに役立つ内容となりました。
利用する人も支える人も安心できるよう、さまざまな工夫が進められています。
◇誰もが役割を持てる地域を目指して
障害者総合支援法は、障害があってもなくても、誰もが地域の一員として暮らし、お互いに支え合う社会を目指しています。
そのためには、一人ひとりに合った支えや居場所をつくることが大切です。
地域の行事への参加や、ボランティア活動、さまざまな人とのふれあいの場を広げながら、誰もが自然に役割を持てる地域社会づくりが進められています。
◇詩の郷が支える穏やかな暮らし
詩の郷では、一人ひとりが安心して暮らせる住まいを提供しています。
入居者さん同士や地域とのつながりを大切にし、穏やかな毎日を支えています。
これからも、入居者さんとご家族が笑顔で過ごせるよう、サポートを続けていきます。