こんにちは、詩の郷です。
グループホームで暮らしながら、日中はB型事業所や生活介護事業所、就労継続支援A型などに通われている方も多いのではないでしょうか。
朝、「いってきます」と事業所に向かい、夕方「ただいま」と帰ってくる――そんな毎日の中で、住まいと活動の場がどのようにつながっているのか、今回はお話ししたいと思います。
◇日中活動とグループホームは、それぞれ異なる役割を担っています
日中活動とグループホームは、入居者さんの一日を支えるという点ではつながっていますが、担っている役割はそれぞれ異なります。
- 日中活動の場(B型事業所、生活介護、就労移行支援など):働く・創作する・仲間と過ごすなど、日中の活動を通して社会と関わる場
- グループホーム:食事や入浴、服薬、くつろぎの時間など、生活の基盤を支える居場所
仕組みとしては別々ですが、入居者さんにとっては朝から夜までひと続きの毎日です。
◇活動と暮らしは、日々の中で影響し合っています
活動と暮らしは、それぞれ独立しているように見えて、日々の中で深くつながっています。
- 活動先での経験や気持ち:新しい作業に挑戦できた日は、帰宅後の表情が明るくなることもあります。逆に、少し疲れてしまった日は、静かな時間を過ごすことでリフレッシュにつながることも。
- グループホームでの過ごし方:前の晩によく眠れたか、リラックスできたかなどが、翌日の活動への意欲や集中力に影響します。
このように、活動と暮らしはおたがいに影響し合い、入居者さんの生活のリズムや気持ちの安定につながっています。
◇支援者どうしの連携が、安定した暮らしを支えます
支援者が情報を共有することで、入居者さんがより安心して生活できるようになります。
- 体調や気分の変化に早く気づくことができます
- その日の出来事を踏まえた声かけや支援に活かせます
- 将来の希望や目標を、活動と暮らしの場で共有できます
小さな変化にも気づけるように、暮らしの場と活動の場の支援者がつながっていることが大切です。
◇詩の郷では、連携によって“暮らし全体”を支えています
詩の郷は、ライトグループが運営するグループホームです。グループ内には、「鈴の音」「アートの里 彩」「Yu-S(ユーズ)化粧品工場」などのB型事業所があり、日々のやりとりや連携がスムーズにおこなえる環境があります。
普段から活動先とやりとりを重ね、入居者さんの変化を共有できるようにしています。たとえば、朝の体調や気分を伝えたり、活動先からの様子を聞いたりすることで、支援の見通しが立てやすくなります。また、入居者さんの様子や支援の方向性については、状況に応じて事業所とも情報交換をおこなっています。
また、グループ外の事業所をご利用の方についても、必要に応じて支援者同士が連携し、一人ひとりの暮らしの流れを大切にした支援を心がけています。
入居者さんが、どの場所でも安心してその人らしく過ごせるよう、これからも“つながり”を大切に支援していきたいと考えています。