ホーム » お役立ちコラム » 「支援区分」で暮らしが変わる?申請・見直しのポイント

「支援区分」で暮らしが変わる?申請・見直しのポイント

 | 

こんにちは、詩の郷です。

「支援区分」という言葉、あまり知られていないかもしれませんが、グループホームでの暮らしに深く関わる、大事な仕組みです。たとえば、「最近ちょっと支援が足りないかも」と感じることはありませんか?
その原因のひとつに、支援区分の内容が、いまの自分に合っていないというケースもあります。

今回は、そんな「支援区分」について、申請や見直しのポイントをわかりやすくご紹介します。

「支援区分」とは――暮らしに関わる大切な基準

支援区分は、障がいのある方が日常生活において、どれくらい支援を必要としているかを示す国の基準です。
区分は1から6までの6段階あり、この区分によって、受けられるサービスの内容や支援時間が決まってきます。

グループホームでの生活支援も、この区分をもとにおこなわれます。たとえば、区分が高くなると、必要に応じて夜間支援や人員配置などが充実します。
一方で、区分が低い場合は、支援の必要が少ないと判断されている状態ですが、実際の暮らしと合っていないケースもあります。たとえば、体調や環境の変化によって支援が足りなく感じるようになったときは、「今の区分が本当に合っているか」を見直すことも大切です。

区分が高い・低いで、支援の内容が異なる

支援区分は1から6までの段階があり、数字が大きくなるほど支援の必要度が高いとされています。区分ごとの違いによって、支援の内容や体制に次のような違いが見られます。

 

区分1・2(比較的自立度が高い)
身の回りのことが自分でできる方が多く、日常的な支援は見守りや声かけが中心です。夜間帯の支援体制は限定的です。

 

区分3・4(中程度の支援が必要)
生活全般に継続的な見守りや場面によって直接的な支援が求められます。夜間の見守りや、送迎支援なども含まれることがあります。

 

区分5・6(高い支援が必要)
日常生活全般に手助けが必要であり、夜間や早朝を含む常時支援体制が求められます。医療的な配慮や緊急対応が必要なケースもあります。

 

このように、区分によって支援の範囲や内容、職員配置の基準なども変わるため、「今の支援では不十分かも」と感じたときは、支援区分が実情に合っているかを確認しましょう。

見直しが必要かも?――実情と合わなくなったら再申請を

支援区分は、一度決まったらずっと同じ、というものではありません。状況が変われば、見直しや再申請ができます。

たとえば、こんな変化があったときは、見直しの検討が必要かもしれません。

  • 体調が変化して、できることが減ってきた
  • 生活のリズムが崩れやすくなり、支援が必要な場面が増えた
  • 最近、身の回りのことがうまくいかなくなってきた

このような変化が見られるときは、医師の意見書や支援記録、本人・ご家族の声をもとに、区分の見直しを申請できます。区分が適正になると、支援体制の調整や、本人の安心感につながります。

詩の郷では、区分に応じた支援の調整をおこなっています

詩の郷では、入居者さん一人ひとりの生活を見守りながら、必要に応じて支援区分の確認や見直しのご相談を受け付けています。

「このままでいいのかな」「ちょっと大変そうだな」――そんな日々の小さなサインを見逃さず、必要に応じて行政とのやり取りもサポートしています。

支援区分の見直しは、より暮らしやすくなるための一歩でもあります。
わたしたちは、これからも入居者さんと一緒に「いま必要な支援」を見つめながら、安心できる暮らしを支えていきます。