こんにちは、詩の郷です。
就労継続支援A型とB型って、よく聞くけど違いが分かりづらい…。 そんな方に向けて、分かりやすくご紹介します。
「どっちがいいの?」と迷ったときのヒントになればうれしいです。
◇A型は「雇用契約あり」、B型は「雇用契約なし」
A型とB型の一番大きな違いは、雇用関係の有無です。
・A型
事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上のお給料がもらえます。出勤日数や時間も比較的安定していて、一般企業で働くことを見据えた訓練が中心になります。
・B型
雇用契約は結ばず、作業を行った分に応じて工賃が支払われます。通所する日数や作業時間も、体調や生活リズムに合わせて調整できる柔軟な仕組みです。
◇A型は就職を目指して、B型は無理なくスタート
A型とB型は、利用する人の状態や希望に応じて選ばれます。
どちらが良い・悪いではなく、「いまの自分に合っているかどうか」が大切です。
・A型が向いているのは…
体力や集中力にある程度の自信があり、将来的に一般就労を目指している人。
週に4〜5日、決まった時間に通える人。
・B型が向いているのは…
まだ体調に波があったり、生活リズムが整っていなかったりする人。
自分のペースで少しずつ働くことから始めたい人。
◇A型は実践的サポート、B型は生活リズムから支える
仕事内容だけでなく、日々の支援の形も少しずつ異なります。
・A型
作業訓練のほか、履歴書の書き方や面接練習など、就職を意識した実践的なサポートが受けられます。
定期的な面談で、日々の仕事や目標について話し合い、自分の成長を実感しやすいのも特徴です。
・B型
体調に合わせて無理のない範囲で作業に取り組みながら、生活リズムを整えたり、自信をつけていくのが目的。
人との関わりに慣れる、通う習慣を作るといった小さなステップを大切にしています。
◇A型は誰でも目指せるけれど、準備が必要なことも
A型は雇用契約があるため、希望すれば誰でも利用できるわけではありません。事業所で体調や通所の安定性、作業への取り組みなどを確認したうえで判断します。
面談や体験利用を経て「今はB型の方が合っているかも」と提案されることもあります。それでA型をあきらめる必要はなく、次の一歩への準備期間として前向きにとらえることが大切です。
◇A型で待機になったらB型などで次のチャンスへ
A型事業所は、お給料がもらえて、一般企業での就労につながるため、希望する方が多い傾向にあります。
しかし、事業所には定員があるので、空きを待つ人がいることも。
特に人気のある事業所や都市部では、定員が埋まりやすいです。
その間は、B型や就労移行支援を利用しながら準備を進めることもでき、A型を目指すためのよいステップになります。
無理に急がず、「どんな環境なら安心して働けるか」を考えながら、自分に合った道を選ぶことが大切です。
◇詩の郷から見たそれぞれの魅力
詩の郷では、入居者さん一人ひとりの「その人らしさ」を大切にしながら、就労支援の場選びもサポートしています。
「たくさん働けなくても、社会とつながっていたい」「少しずつチャレンジしたい」。 そんな思いに寄り添える場所があるだけで、心が軽くなります。
A型もB型も、それぞれ大切な一歩。自分に合った場所を見つけるお手伝いができたら、詩の郷としてもうれしいです。